1997年、世界初 内面累進レンズ

累進市場の要として、世界に羽ばたく技術。世界初「内面累進レンズ」

新たなムーブメントを起こしたい。

1993~94年頃、SEIKO社内では、新しい累進レンズの開発に向けさまざまな部門において議論がなされていた。

国内はもとより世界の累進レンズをリードしてきたSEIKOとしては、また新たなムーブメントを起こすような商品開発という強い気持ちがあったのである。それまでの累進レンズは、外面累進設計と呼ばれる、外面に累進面、内側に乱視補正面を配置した設計が採用されていた。
累進面をより目に近づけることができれば視野が広がり、ユレ・ユガミが少なくなるのではないだろうか。

それに成功すれば、シニアユーザーに、より快適な見え心地を提供できると確信した。


未知の技術へのチャレンジを決意。

累進面を内面に。

内面に累進面と乱視補正面を融合させる技術に挑んでいるものは、世界に皆無であった。
設計・製造・評価・システムなど、すべての面で全く新しいコンセプトで技術を確立できない限り商品化は不可能である。

SEIKOは、この未知の技術に果敢に挑んでいった。


まず、加工装置の開発から着手。

当時の既存の技術では、レンズの内側に繊細に設計された自由曲面を加工するのは不可能である。
そこで、まず、全国の工作メーカーを渡り歩いて実現可能なメーカーを探し、協力を得てレンズの内面を繊細に切削できる加工装置を開発した。

次に、累進面と乱視補正面を片方の面で両立させながら最適化させる設計開発に着手した。


不可能を可能にするために3年の年月を重ねて。

それまでの外側に累進面、内側に乱視補正面という設計とは全く異なるため、当初は思い通りの光学性能を発揮できるものが開発できなかった。さらに、試作品を評価する仕組みも従来の外面累進設計レンズ向けの内容であったため、評価手法も再構築する必要があった。

設計しては試作品を作り、評価しチェックすることを繰り返す日々、ようやく商品化の兆しが見えたのは1997年のことである。

開発部門一丸となって始まったプロジェクトは、およそ3年が経過していた。


1997年、世界初内面累進レンズ「スーパーP-1」商品化。

こうして開発された累進面と乱視補正面を内面に融合させた内面累進レンズが発売されると、開発陣が想定していた以上の大きな反応がユーザーから届けられた。
「今まで累進レンズに慣れることができなかったが、内面累進レンズで初めて掛けられるようになった」「自然な見え心地で長時間掛けていられるようになった」などなど、喜びの声をたくさんいただいた。

この商品の開発により、SEIKOは累進市場に新たなる潮流を生み出し、シニアユーザーのビジョンケアに貢献することができたと自負している。

現在では、国内はもとより世界にこの内面累進の技術が羽ばたいており、累進市場のひとつの柱となっている。

SEIKOは内面累進設計を採用し多くの商品をシリーズ化。
「スーパーP-1」はその内面累進設計の象徴として57億4,000万通りの設計の中からライフスタイルや使用目的に応じて選択できるカスタムメイド累進レンズ「スーパーP-1<ネオ>」へ進化させた。

さらに2009年には、SIEKO内面累進レンズの最高峰、「スペリオールP1」を発売。
「スペリオールP1」は、ほぼ無限大の種類の中からお客様に最適なレンズを提供できる、超個別志向の遠近両用テイラーメイドレンズである。