紫外線と目

1. 紫外線ってなに?

紫外線と目の関係をお話する前に、紫外線ってどうして「紫外線」というか、ご存知ですか?
太陽から地球には光と熱が届きますが、紫外線もこの光の中の1つなんです。

七色の光と紫外線

雨が降ったあとの晴れ間や庭に水まきしているときに見える虹は、ご覧になったことありますよね?
虹というのは、太陽から地球に届いた光が、空気中の水分を通過することで赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色に分かれて見える現象のことをさします。この7色が、人が目にすることができる光、「可視光線」です。

でも、太陽から届く光はこれだけではありません。「可視光線」ではない、目に見えない光があります。
その代表的なものが、「紫外線」「赤外線」です。

紫外線はなぜ「紫外線」っていうの?

さて、では「紫外線」の名前の由来ですが…
紫外線とは、その名のとおり「紫の外」にある光です。

光は、電磁波という電子の波でできていて、この波と波の間隔(波長)の長い順に赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7つの色になって目に映ります。虹の七色も、この順番に並んでいます。これが先ほどの可視光線です。この7色よりも波長が長くても短くても人の目では見ることができません。

紫外線は、可視光線で最も波長の短い紫よりもさらに波長が短く、紫の外側に位置するために「紫外線」と呼ばれるわけです。これを英語に直すと、Ultra(端、極端)Violet(紫)つまり「紫の外の光線」ということになります。化粧品などで使われる「UVカット」という言葉の「UV」とはここからきています。

なお、「赤」よりも波長の長い光、赤の外側の光を「赤外線」と呼びます。

紫外線は目にどんな影響を与えるの?

さて、この紫外線の中でも違いが3種類あって、光の波長の短い方から順に「UV-C」「UV-B」「UV-A」と呼ばれています。

[ UV-C ]
オゾン層で吸収され、ほとんど地上には届きません。
[ UV-B ]
肌を赤くする紫外線で、目の表面にある角膜に吸収され、角膜の炎症を起こす原因になると言われています。
[ UV-A ]
肌を黒くする紫外線で、目の奥にあってレンズの役割を果たす水晶体まで届きます。長い年月の間、紫外線が水晶体に吸収されつづけると、水晶体は酸化されて蛋白質を形成し、次第に白く濁ってしまいます。これが、紫外線は白内障の原因になるといわれる所以です。

また、「翼状片」という病気も紫外線による影響が大きいとされています。「翼状片」は、白目の組織が異常に増殖し、黒目の方にかぶさってきたりする病気で、手術で治りますが再発することの多い病気です。この翼状片や白内障は、紫外線の多い地方でより多発すると言われています。

また、目に入った紫外線が皮膚に与える影響も深刻です。
目に紫外線が入ると、皮膚が紫外線にさらされていなくても目は敏感に紫外線を察知し、全身に信号が送られます。
すると体内で、紫外線に対抗するためのメラニン色素が生成され、直接肌に紫外線が当たったのと同じ状態になってしまうというのです。それくらい、紫外線が目や身体の健康に与える影響は大きいといえます。

ちなみに、紫外線がいちばん多いのは初夏ですが、下のグラフをご覧のとおり、夏以外の季節でも紫外線の影響を受けています。夏だけに限らず、つねに紫外線対策を心がけたいものですね。

2. 紫外線を防ぐには

この紫外線から目を守るためには、

が効果的です。

UVカット加工のメガネやサングラスは、まぶしい日光だけでなく、目に見えない紫外線が目に入ってくるのを防いでくれますから、紫外線が強くい時期はとても重宝です。但し、サングラスの中にはUVカット加工でないものもありますから、購入の際には注意が必要です。

帽子や日傘は、UVカット加工のメガネ・サングラスと併用するとより効果的です。UVカット加工のメガネやサングラスだけでは、顔とレンズのすきまからさしこむ紫外線を防ぐことができません。ですが、帽子や日傘と併用することによって、より高い紫外線カット効果を期待することができます。ちなみに帽子は、つばの径が7センチ以上あるものがよいとされているようです。

ちなみに、紫外線量を防ぐ割合を比べてみると、

  • 帽子のみ … 5割近く
  • 日傘のみ … 5割
  • UVカット加工のサングラス … 8割以上
  • サングラスと帽子の併用 … 9割以上

となります。
どれが一番紫外線対策に効果的か、一目瞭然ですね。
また、紫外線だけでなく太陽のまぶしさからも自動的に目を保護してくれる専用のメガネレンズもあります。

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【製品情報】紫外線とまぶしさから眼を保護する新しい常用メガネレンズ

3. シーン別 サングラス選びのポイント

アウトドア

海や山は普段の生活より太陽の光がいっぱい。海では、太陽から直接届く光だけではなく、水面や砂浜で太陽の光が反射してくるので、目はそれだけ多くの光を受けていることになります。太陽から光の量が増えるのに比例して紫外線の量も増えてしまうんです。

それに、山に登ると高度が上昇するにつれて紫外線の量が増加します。

空気は太陽からの紫外線を吸収してくれているのですが、山などでは高度が上がるにつれ、その空気が薄くなっていきます。高度が上がるほど気圧が下がるのと同じことですね。そのため、山では麓よりも紫外線の量が増えてしまうんですよ。

【アウトドアのサングラス】
紫外線をから目を守ることを考えると、レンズの枠が細くて小さなタイプは、活発に動くアウトドアでの使用にはちょっと不向き。サングラスと顔の隙間から紫外線が入り込みやすくなってしまいます。きちんと紫外線をカットするためには、フレームが大きく、目の横側までカバーするタイプがおすすめです。

ドライブ

日差しが強くなってくると、車の運転にもサングラスは必携です。真昼の日差や、強い西日などから視界を守って安全運転を心がけるためにはサングラスにも気を配りたいですよね。それに、運転中は日陰を選んで走るということもできないので、紫外線のことも気になるところです。ドライブをしていると、直接太陽から当たる光だけでなく道路の照り返しなどで、思ったよりたくさんの紫外線を浴びているそうですよ。

【ドライブのサングラス】
まぶしさと紫外線から目を守ることを考えると、レンズの枠が細くて小さなタイプは、顔が色んな方向を向くドライブ中にはちょっと不向き。サングラスと顔の隙間から太陽の光が入り込みやすくなってしまいます。ドライブ用のサングラスには、サイドミラーなどが確認しやすいように視界が広い、大きめのレンズがおすすめです。目の横側までカバーできると、運転中車のサイドから日差しが差し込んできても大丈夫ですよね。

4. レンズカラーにも注目!

レンズの色は、サングラスの使い途によって選び方が変わってきます。
ゴルフならブラウン系、海水浴用だったらブルー系かグレー系といったところが適していると言われています。

▼ ブラウン系 ▼
青系の光をカットしてコントラストを強める効果があるため、視界を細部まで鮮明にします。
ゴルフやウィンタースポーツなどに適し、見た目も日本人の肌色にマッチすることが多いと言われています。
▼ グレー系 ▼
光を均一に吸収するので、自然な色で物が見えます。
眩しさから目を保護してくれるので、強い日光に長時間さらされる場合に適しています。マリンスポーツにおすすめ!
▼ ブルー系 ▼
赤系の光をよく吸収するので、昼間の強い日差しや夜間の対向車のヘッドライトの光などが和らぎます。
また目元の涼しさもアップ!
▼ グリーン系 ▼
青・赤系の光を吸収してソフトな視界が得られます。そのため、目が疲れにくいと言われています。
フィッシング、ジョギングなどにおすすめ。
▼ イエロー系 ▼
青色の光だけを吸収します。
青色を遮断して視界のコントラストを高める効果があるので、視界が悪いときに適しています。
ウィンタースポーツ、テニスなどにおすすめです。
▼ オレンジ系 ▼
スポーツ用のサングラスやスキーのゴーグルによく使われています。
視界が明るく、クリアになるとされています。アウトドアにはこの色。

といっても、色の好みは人それぞれ。自分に似合う色も人それぞれ。
各色の特色をご説明しましたので、これを参考にして、自分なりのカラーを見つけてくださいね。